※本日のブログで試すことは、ブログの訪問者の皆様にはおすすめしません。






昨日のブログの続きです。

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用意したのは
消しゴム・ベンジン・台所用漂白剤の3つ

とりあえず消しゴムを試します。
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消しゴムが有効とは思えませんが、
完璧に落ちなくても
薬品によるデメリットが無いので、試す価値はあります。

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消しゴムで擦ったあとの瀬戸市駅の入場券です。
汚れは全く落ちず、消しカスも真っ白です。



続いてベンジンです。
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妻が脂染みにはベンジンだと言うので近所の薬局で購入しました。

汚れた券面を
ベンジンを染み込ませた綿棒でトントンと軽く叩いていきます。
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愛知環状鉄道は硬券を廃止しているので、実験で硬券がダメになったら代わりは手に入りません。
私は瀬戸市駅の入場券はこれしか持っていないのでリスキーな作業です。


結果は‥
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全く変化無しです。

指紋の染みがベンジンと溶けて、にじむかと思っていましたが、ベンジンを染み込ませても揮発するばかりで、汚れと混ざる事はありませんでした。






最後に台所にあったキッチンハイターを試します。
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キッチンハイターを使用した後の手荒れを思い出すと硬券に悪影響を与えそうな感じです。

紙の長期保存に関するサイトをいろいろ見ると、
紙の酸性劣化にはアルカリ化が良いということなので、アルカリ性のキッチンハイター
危険な気もしますが一応試します。




これも綿棒でトントン叩いたら‥





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キタ━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!





落ちました
シミを落としたところの方が白くなってしまいましたが、シミがあった時と比べるとどうでしょう?
並べてみます。
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ムラはあるものの乙片の印刷が消える事も無く
とりあえず実験は成功です。

あとは経年で紙の劣化がどうなるか‥
1年‥10年と見守っていきます。

調子に乗って他の切符もやってみました
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平成9年8月26日に購入の名鉄の南成岩駅の入場券は、右上だけ出札氏の指紋で茶色くなっていました。

漂白後はこの通りです。
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局部的なシミだと目立たずにきれいになります。

続いて平成9年に購入の近鉄、白子駅を‥
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乙片の文字は消えずに券面はきれいになりました。



白い券ばかりでなく、
硬券入場券によくあるクリーム色の券はどうなるか‥

大切な入場券を犠牲にするのは躊躇して、手元にあったB型硬券の着駅精算券で試しました。
写真が下手でわかりずらいですが、左側が変色しています。
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東武鉄道 藤岡駅の着駅精算券です。
平成5年3月に硬券入場券を買いに行ったら空振りで、不憫に思った駅員さんが「これあげる」と言って裏に無効印を押してくれたものです。
なぜか入鋏までしてくれて思い出のあるきっぷですが犠牲になってもらいます。
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画像ではわかりにくいですが、硬券はクリーム色のままで
シミは落ちています。
赤線部分も綿棒で叩きましたが変色していません。


藤岡の精算券ではわかりにくかったので
クリーム色でもう一枚。
平成2年の総武流山電鉄です。
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上がシミ抜き前、下が後です。
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写真が下手でスイマセン

クリーム色は維持しています。
ダッチングの日付は影響ないのに、運賃変更の印は薄くなりました







最後に地紋入りのきっぷも試します。
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平成3年3月28日に現地購入の
東武鉄道葛生駅の金額式乗車券です。
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地紋を消さずにシミは消えましたが、地の紙の色が明るくなって地紋が浮き立って見えます。



これら実験したきっぷの状態を、数年間見守っていきます。


アルカリ性にするのが良いのならアルカリイオン水や重曹なども試してみたいですが、とりあえずシミが気になったのは瀬戸市駅の入場券だけなので実験終了です。

※追記
国鉄/JR券の、偽造防止対応の地紋は消えます。また、天虎工業製純正インク以外の日付印字は消える可能性が極めて高いです。
掛軸などの表具の世界でハイター漂白は認知されているようですが、当ブログを参考にしてのシミとりは御遠慮願います。
この、瀬戸市の入場券を漂白して10年経ったら、「~ シミ取りを試す その3」を記事にしたいと思っています。