厚紙散歩

集めた硬券入場券をアップします

2020年03月

若桜鉄道の硬券入場券の無い駅巡り

先週は若桜鉄道に切符集めに出掛けて、隼駅若桜駅をブログの記事にしました。
この旅では硬券入場券を発売していない駅にも寄ってきたので、おまけ編として今回の記事にします。

若桜鉄道の委託発売箇所は公式サイトの、お得な企画切符のページで確認できますが、あのページは暫く更新されていないので全駅を実際に見てみたくなりました。

旅をしたのは春分の日の令和2年3月20日(金·祝)です。
隼駅の売店が営業する土日祝日に合わせて出掛けたので、平日営業の駅で切符集めはしていません。

実際に寄った順ではなく、起点側から順に記事にします。
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まずは郡家駅です。

郡家駅はJRの管理する共同使用駅で、若桜鉄道の切符は出札ではなく観光協会で販売しています。
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ここでは昨年から、着駅全駅分の一般式乗車券を発売しています。

奮発して全ての着駅分を買ってきました。
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一般式乗車券らしい好ましいデザインのB型券です。
着駅全駅発売なので、同一運賃の八東と徳丸の乗車券は個別に用意されています。
八頭高校前までの乗車券は、初乗り区間として国内最低運賃の100円です。ちなみに若桜鉄道の初乗り区間は1.0キロまでで、該当するのは営業キロが0.9キロの郡家・八頭高校前間のみです。

物産販売と同じカウンターでの発券なので、乗車券購入にもレシートが出ます。
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これが全着駅購入の合計額です。
乗車券の購入では普段は意識しない内税が表示されています。

硬券乗車券を買った駅舎内の観光案内所です。
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念のため硬券入場券の有無を尋ねたら事前情報通り、無いとの事でした。
この、八頭町観光協会"ぷらっとぴあ・やず"の営業時間は8時30分から19時までで、年末年始を除く毎日営業しています。
私が購入した硬券の片道乗車券以外にも乗車券類の発売があるようですが、十分に散財したので趣味の範囲外と割り切ってここまでにします。

駅の兼掌窓口は、改札は2社共用で出札はJR単独です。
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掲げてある運賃表に、若桜鉄道の切符は観光協会でお求めくださいと記されています。
そして、入場券は券売機でお求めくださいとも記されています。

運賃表を眺めつつ、窓口で購入しました。
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私にとって久々のマルス券入場券です。


八頭高校前駅です。
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いかにも平成の無人駅といった佇まいで、駅舎はありません。
通学利用の無い祝日は閑散としていると思っていたら、部活動の生徒がたくさんいました。
八頭高校は部活動が盛んで、甲子園に何度も出場しています。
ちなみに鳥取県では、この旅の時には(ブログ作成中の現時点でも)新型コロナウイルスの感染者は発生していないので、私の住む首都圏とは自粛ムードに温度差があるように感じました。

乗車券類簡易委託発売所に指定されている店舗は、駅と八頭高校の間にあります。
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営業していませんでした。
どこにも店名を掲げておらず、店を覗くと商品棚には何も並んでいないので、商店としての役割は終えているようです。

私が事前に得ていた情報は、
■店の名は賀川商店
■普通乗車券は硬券ではなく補片で発売
■不定休
です。

店の入口に乗車券類委託発売所の看板が掲げてあり、店に続く母屋には人の気配もあるので、廃業はしていないと思いますが、営業時間と定休日に関する表示が無いので何とも言えません。

因幡船岡駅です。
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駅舎は事務室部分が改築されて縫製工場となっています。
そしてブログ作成中の現時点のウィキペディアには、縫製工場が乗車券を委託販売しているとあります。
一方で、八頭町観光協会のサイトでは、「一時期、裁縫工場をしながら駅サービスを行っていた」と、過去形で紹介されています。

窓口は閉まっていました。営業時間に関する掲示もありません。
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駅事務室と待合室を仕切る壁は、いつのころかの改築で昭和50年代の雰囲気となっていたはずですが、開業当時の形態に復元されています。

窓口に掲げてあったはずの乗車券類委託発売所の看板は外されて、待合室の片隅に置かれていました。
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カーテンが閉まっていて駅事務室の内部を見ることはできませんが、掲示類から察するに、現在は縫製会社ではなく、「
因幡船岡駅の活性化を考える会」という地域団体が使用しているようです。

八頭町観光協会様からコメントをいただきました。令和2年6月現在、因幡船岡駅では乗車券の委託発売が行われています。

ホーム側から、この駅の特徴を眺めます。
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因幡船岡駅は駅本屋と貨物上屋が一体化していて、貨物部分はホームに屋根が張り出しています。
この屋根の下で、貨車に牛を積み込んで出荷していたそうです。
ホームに残る重量計は出荷する牛の体重計で、畜産用語では牛衡機(ぎゅうこうき)と言うそうです。

安部駅です。
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ここの駅舎は撮影所のセットのようです。
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駅と美容室が合体した独特の雰囲気で、美容室のスタッフにより乗車券の委託発売が行われています。

駅舎内美容室「ふぉーゆー美容室」は営業中でした。

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安部駅で発売されている硬券は、この2種類のみです。
見ての通り、青地紋が自社線内の乗車券で、赤地紋が連絡乗車券です。

硬券以外も購入しました。
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補充式乗車券は、どこで買っても発行箇所は若桜駅と記載されているようです。
対応するのは美容師さんなのでマニアックな質問や注文は控え、「ふつうの切符は全部ください」と伝えて、発券していただいたのがこの4枚です。
念のため硬券入場券の有無を確認しました。ありません。

乗車券の発券は美容室のレジではなく、ちゃんと出札を案内されます。
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委託発売を行う、ふぉーゆー美容室の営業時間は9:00~18:00で、定休日は毎週月曜と第3日曜です。

八東駅です。
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ここは平日営業と事前情報を得ていたので、祝日に行っても買えないことはわかっていました。

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駅事務室内が丸見えです。
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ガラス越しに、前日に発券された補充片道乗車券の乙片(駅控え)が見えます。
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事前情報では硬券は、鳥取までの連絡乗車券があるとの事です。

八東駅は訪問の6日前に交換設備が新設されました。
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新設側の線路に停車する若桜号です。
途中駅はすべて棒線駅だった若桜鉄道は増発が困難でしたが、この交換設備の設置により、今月のダイヤ改正から5往復増発されています。

貨物上屋が復元されて、緩急車が保存されていました。
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徳丸駅です。
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ホームの床は木製で、腐った部分を取り換える工事をしていました。
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完全な無人駅です。
周囲には委託販売するような商店もありません。

最後に丹比駅です。
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安部駅同様、駅事務室が美容室になっています。
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そして安部駅同様、乗車券発売は美容室の営業日・営業時間に準じます。

駅舎内美容室「えふ」の営業時間と休業日は、美容室部分のガラスに掲出されます。
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急遽変更した営業開始時間が紙で貼ってあります。旅した当日です。

開店を少し待って、買えました♪
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硬券は全2種です。
硬券サイズの回転ゴム印が無いので、日付は入りません。
この駅の硬券乗車券はイベント発売の廃札券が出回っているので、現地購入の証として改札スタンプで入鋏していただきました。

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安部駅同様、美容師さんが発券するので、マニアックな言葉は使わずに「ふつうの切符をすべてください」と伝えて発券していただいたのが、硬券を含むこの3枚です。
念のため硬券入場券の有無を確認しました。ありません。

こちらも発券は美容室のレジではなく出札窓口を案内されました。
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若桜鉄道おまけ編 以上です。
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おまけなのに長くなってしまいました。
ご清聴ありがとうございました。

若桜鉄道 若桜

平成6年5月8日に現地で購入しました。
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国鉄/JRの特定地方交通線を引き継いだ第三セクター鉄道に多い、白地のA型券です。

そして先週の令和2年3月20日に現地で再購入してきました。
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26年ぶりの硬券入場券は、表記のレイアウトはあまり変わらず、そして料金は全く変わらずに
クリーム地の板紙に変わっていました。

平成6年に入場券を買った際には、隣の駅までの乗車券も一緒に購入しました。
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硬券ではありません。B型サイズの軟券です。
そして印字はイマイチですが、軟券ながらもダッチングマシンに通しています。
裏面の締切り時の赤チェックも含め、硬券同様に管理・発券していました。

そして先週の再購入の際にも、隣の駅までの乗車券を一緒に購入してきました。
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こちらは硬券です。
平成6年の軟券乗車券と見比べて楽しむために、あえて同じ区間を買ってきました。

先週にはこんな入場券も購入しました。
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構内見学用の入構券で、料金は300円です。
事前情報では、入構券はD型硬券との事でしたが、先週の時点ではこのカラフルな軟券でした。

券面のどこにも入構券とは記されていないので、窓口で受け取った際には、何か他の目的で印刷した記念入場券を使いまわしているのかもと思ってしまいましたが、よくわかりません。

先週の若桜駅です。
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新型コロナウイルスの影響で公共交通を避けてのマイカー旅行が流行っているようで、列車から降りる乗客はまばらなのに駅の駐車場は観光客の車で満車でした。

旧き木造駅舎に入ると、見るからに水戸岡デザインでした。
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つい最近に改装したようで、とても賑わっていました。

せっかく入構券を買ったので、構内を見学。
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構内見学中に入ってきた列車は、入構券のイラストの「昭和号」でした。
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鳥取発の1333D列車です。
折り返しの機器整備が終了し、鳥取行き1338D列車としてスタンバイ中に撮りました。

この昭和号は、前面にワンマン表示を掲げながらも車掌が乗務していました。
ならば収集です。
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写真の1333D~1338D列車ではなく、1337D列車の車内で購入しました。
若桜鉄道は、初乗り運賃を国内最安の100円に設定しており、実際に適用となる郡家・八頭高校前の区間で趣味発券していただきました。

若桜鉄道 隼

昨日の令和2年3月20日に隼駅の駅舎内売店“把委駆”で購入しました。
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スズキのバイクと同名の駅ということでライダーの聖地と化した隼駅で売られているA型硬券の入場券です。
日付は入らないので、ブログへの掲載は画像を加工したほうが良いかとも思いましたが、隼駅は事実上の無人駅で改札フリーなので、入場券の実使用は無いと判断してそのまま掲載します。

隼駅の売店の把委駆(ばいく)は、土日祝日のみの営業且つ、路面凍結でツーリングに不向きな冬季は休業してしまうので、現地購入のハードルは少し高めですが、この入場券は若桜駅の出札窓口でも通年発売しているので、現地購入にこだわらなければ入手は容易です。

こんな入場券も売っていました。
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硬券ではありません。
ライダーハウスとして構内に留置されている12系客車“ムーンライトはやぶさ”の来訪記念入場券です。
電気機関車と客車の車内見学のための入場券のように見えますが、そういうわけではないようで、維持管理のための寄付に対する返礼の品のようです。

昨日の隼駅です。
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文化財に登録されていて、旧き良き木造駅舎が美しく維持されています。

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駅舎内売店の入口はホーム側にあります。
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なので改札内に入場してから入場券を購入することになります。

売店になっている駅事務室にはバイクグッズと鉄道グッズが並びます。
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営業時間は10時頃から16時頃までとの事です。

そして、硬券入場券はこのように売られています
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乗車券類ではなくグッズですね 券番を選んで購入できるのが利点です

入場券に日付は入りませんが、店内にはダッチングマシンがありました。
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1986年製造の、見るからに状態の良さそうな美品です。
出札の雰囲気を残すための飾りとして置いているのは承知の上で、このダッチングマシンを使用しての入場券への日付印字をお願いしてみました。

「ダメ~」

予想通りの答えでした

隼駅は簡易委託駅との事ですが、駅舎内売店では入場券以外の乗車券類の発売はありません。
ネット上には駅前商店に簡易委託契約との情報があるので行ってみました。
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駅前の垣田商店です。
店主にお伺いしたところ、乗車券類の発売は一切行っていないとの事でした。
そして、はす向かいの飲食店で、回数券は売っているかもしれないと仰っていました。

はす向かいの飲食店 ライダー御用達のHOME8823(ハヤブサ)です。
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ちょうど店主らしき男性が出てきたので、若桜鉄道の切符を販売しているか伺ったところ、「今は売っていない」との事でした。
なので、令和2年3月20日時点では、隼駅では乗車券の簡易委託発売は行われていません。

電気機関車と12系客車のライダーハウスは貨物ホーム跡に留置されています。
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私の隼駅の来駅目的は、入場券と、この電気機関車の台車を見るためでした。
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電気機関車用ではなく電車用の、西武鉄道のFS342型台車です。
何の変哲もない国鉄DT21タイプですが、西武線沿線で育った私にとっては、子供の頃にカッコイイと思っていた赤色の701系が履いていた台車なので思い入れがあります。
三岐鉄道では現役で、西鉄貝塚線の狭軌改造にも使われている台車ですが、電気機関車の履き替えに使用されたのはこの車両が唯一です。

江ノ電 藤沢

昨日の令和2年3月14日に現地で購入しました。
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江ノ電で花の季節に発売されるイラスト入りの硬券入場券です。
昨日から発売の、この“桜入場券”は、藤沢駅の発売分は限定700枚で、他に江ノ島駅(600枚)と鎌倉駅(700枚)でも発売されています。

藤沢駅はダッチングマシンと硬券差が現役で、この季節限定の切符も常備券同様に硬券差から抜き出して印字器にカシャッと通して発券していました。
ちなみに江ノ電の硬券入場券の日付印字は、昨年5月の改元の際に和暦から西暦に変わりましたが、今年の元旦から和暦に戻っています。

通常デザインの常備硬券入場券は平成4年5月8日に現地で購入しています。
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経年で変色していますが、昨日は再購入はしていません。

小児券の常備券は平成29年12月21日に現地で購入しています。
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この年に復活した、湘南モノレールの大船駅の常備硬券入場券を買いに行ったついでに藤沢駅に寄って購入しました。せっかく復活したモノレールの大船駅の硬券入場券は、昨年の増税に伴う運賃改定の際に発売終了になったと、どなたかのツイートで知りました。

昨日の桜入場券と、平成29年購入の小児券には台紙が付きました。
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昨日の江ノ電の藤沢駅です。
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新型コロナウイルスによる昨今の状況を意識して、混雑する前の早朝の電車で出掛けてきました。

混雑するかもしれない発売開始時刻を避けて窓口へ。
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休日午前の江ノ電のターミナルなのにコンコースには誰もいません。
そして、窓口で切符を買っている間も誰も通りませんでした。

実は昨日は、5周年を迎える北しなの線の記念入場券を買いに行くつもりだったのですが、休校で自宅にいる日々の続く子供たちを置いて切符集めに長野(豊野駅)まで出掛ける気分になれずに止めました。
感染症を気にせず気持ちよく出掛けることのできる日々が一日も早く戻ってくることを願います

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このブログを作成しながらチラッとテレビを見たら、高輪ゲートウェイ駅開業のニュースに見覚えのある方が映っていました。
徹夜で並んだとインタビューに応じるその方は、先月に倉敷市駅で2並びの日付の記念入場券を買った際に、私のすぐ近くに並んでいた方でした。
高輪ゲートウェイ駅の開業記念入場券は通販のみで駅売りは無いはずなので、何を目当てに並んでいるのかはわかりませんが、行動力に感服します
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